「残クレでアルファードを買うと後悔する?」「中古で出てくる残クレ上がりのアルファードってどうなの?」
国内最高級ミニバンとして圧倒的な人気を誇るアルファード。その購入を検討する中で、「残クレ」という支払い方法に様々な不安や疑問を感じている方は少なくないでしょう。残クレアルファードの見分け方というキーワードで検索しているあなたは、もしかしたらインターネット上で「地獄」や「後悔」、そしてその「末路」といった、穏やかではないネガティブな情報を目にしているかもしれません。
この記事では、そうした漠然とした不安を解消するため、残クレアルファードに関して「何がダメ」と言われるのか、その具体的な理由を専門的な視点から徹底的に解説します。
残価設定アルファードの特徴という基本から、実際の支払い例として月々いくらになるのか、購入者の年収の割合、さらには「貧乏人」のローンという厳しい言説の真相まで、あらゆる角度から深く掘り下げていきます。
この記事を最後まで読めば、あなたは残クレの仕組みとリスクを正しく理解し、後悔のない賢い判断を下すための確かな知識を身につけることができるでしょう。
記事のポイント
- 残クレの仕組みとアルファード特有の市場価値
- 残クレ利用に潜む具体的なリスクとデメリット
- 中古市場で「残クレ上がり」のアルファードを正確に見分ける方法
- 後悔しないための賢い購入チャネルの選び方
残クレアルファードの見分け方と基礎知識
- そもそも残価設定アルファードの特徴は?
- 月々いくら?アルファードの支払い例
- 残クレアルファードは何がダメと言われる?
- 地獄・後悔・末路という言葉の真相
- 「貧乏人」のローンという噂は本当か?
まずは「残クレ」の仕組みと、なぜこれほどまでにアルファードの文脈で頻繁に語られるのか、その fundamental(根本的)な部分から見ていきましょう。メリットとデメリットの両方を正しく天秤にかけることが、賢い判断への唯一の道です。
そもそも残価設定アルファードの特徴は?
残価設定クレジット(通称:残クレ)とは、数年後(例:3年後や5年後)の想定下取り価格である「残価」をあらかじめ車両本体価格から差し引き、残りの金額を分割で支払うという仕組みの自動車ローンです。いわば、車両価格の一部を最終回まで据え置くことで、月々の支払額を劇的に低く抑えることができる、現代的なファイナンス商品と言えます。
では、なぜ数ある車種の中で特にアルファードでこの残クレが注目されるのでしょうか。その核心にあるのは、アルファードが日本の自動車市場において持つ特異とも言えるほどの驚異的なリセールバリュー(再販価値)です。
一般的な国産車は3年経過すると新車価格の50%~60%程度まで価値が下落するのが標準的ですが、アルファードは市場での需要が供給を常に上回る状況が続いています。特に人気のグレードやカラー、オプションを備えた車両であれば、3年後でも新車価格の90%以上、場合によっては100%を超えるプレミア価格で取引されることも決して珍しくありません。
この強力な価値維持能力が、ディーラーに強気な残価設定(例:3年で60%以上)を可能にさせ、結果として利用者は月々の負担を大幅に軽減してアルファードのオーナーになることができるのです。
「残クレ上がり」が高品質な理由とは?
残クレ契約には、ディーラーが設定した残価を保証するために、利用者に対していくつかの厳しい利用条件が課せられています。これが結果的に、中古車としての品質を高く保つ要因となっています。
- 厳格な走行距離制限:多くの契約では年間10,000km〜15,000km程度の上限が設定されています。このペナルティを避けるため、利用者は過度な走行を控える傾向にあり、結果として低走行の車両が多くなります。
- 車両状態の維持義務:大きな傷や凹み、事故による修復歴はもちろん、ユーザーの好みによる社外品への改造も原則として禁止されています。これにより、メーカー出荷時のオリジナル状態に近い、良好なコンディションが維持されやすくなります。
- 正規ディーラーでの定期メンテナンス:残価保証の条件として、正規ディーラーでの定期的な点検とメンテナンスが義務付けられているケースがほとんどです。これにより、整備履歴が明確で信頼性の高い車両となります。
これらの金融商品としての制約が、一種の品質管理プログラムとして機能します。その結果、契約を満了して中古車市場に出てくる「残クレ上がり」の車両は、同年代の一般的な中古車と比較して、素性が良く、状態の整った優良物件である統計的確率が非常に高いのです。
したがって、中古車を探す上で「残クレ上がり」という経歴は、懸念材料どころか、むしろ品質の高さを示唆するポジティブな指標と捉えることができるでしょう。
月々いくら?アルファードの支払い例
残クレを利用した場合の月々の支払額は、選択するグレード、頭金の有無、契約期間、そして金利によって大きく変動します。ここでは、人気グレードを基にした具体的な支払いシミュレーションを見てみましょう。
このシミュレーションを見れば、月々の支払額だけを切り取ると、新車価格500万円を超えるアルファードが非常に現実的な選択肢に見えるかもしれません。しかし、この「月々の安さ」という魅力的な側面の裏には、後述する様々なリスクや注意点が存在することを念頭に置く必要があります。
| モデル | グレード | 車両価格(概算) | プラン | 頭金 | ボーナス払い | 月々の支払額(概算) | 最終回支払額(残価) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 40系 | Z (ガソリン) | 540万円 | 3年 (36回) | なし | なし | 約85,000円 | 約324万円 (残価率60%) |
| 40系 | Z (ガソリン) | 540万円 | 5年 (60回) | 100万円 | 年2回 各15万円 | 約39,000円 | 約243万円 (残価率45%) |
| 30系後期 | S Cパッケージ | 468万円 | 3年 (36回) | 50万円 | なし | 約62,000円 | 約280万円 (残価率60%) |
シミュレーションの注意点と金利の重要性
上記の金額は、あくまで一般的な金利や残価率を基にした概算であり、実際の支払額を保証するものではありません。特に金利は総支払額に数十万円単位で影響を与える最重要項目です。
ディーラーによっては、値引きを増やす代わりに高金利のローンを勧めてくるケースもあります。契約前には必ず、金利、手数料を含めた総支払額が明記された詳細な見積もりを取得し、慎重に比較検討してください。
残クレアルファードは何がダメと言われる?
月々の支払いを劇的に抑えられる残クレですが、「ダメ」「やめとけ」といった否定的な意見が後を絶たないのも事実です。その背景には、消費者が陥りやすいデメリットやリスクが確かに存在します。契約前に必ず理解しておくべき主な理由を見ていきましょう。
1. 見えにくいコスト:総支払額が割高になる仕組み
残クレにおける最大のデメリットであり、多くの人が誤解しているのが金利の計算方法です。残クレの金利は、月々の支払い対象から除かれているはずの最終回に据え置かれた「残価」を含めた、車両価格の総額に対して計算されます。
月々の返済額が少ないため元金の減りが遅く、結果として、まだ支払ってもいない(将来支払うかどうかも未定の)数百万円の残価に対しても、契約期間中ずっと利息を払い続けることになります。このため、たとえ表面的な金利が同じであっても、最終的な利息総額は、車両価格全体を返済していく通常のローンよりも残クレの方が高くなるのが一般的です。
特に、最終的に車両を「買い取る」選択をした場合、その差は数十万円に及ぶこともあります。
2. 所有の制約:所有権が自分にないという事実
残クレの契約期間中、法的な所有者はディーラーや信販会社であり、契約者は車検証上「使用者」という立場に置かれます。これは単なる名義上の問題ではなく、実用上、以下のような制約を生みます。
- 自由な売却の禁止:契約期間中に「もっと高く売れる買取店に売りたい」と思っても、所有者ではないため自由に売却することはできません。
- カスタマイズの制限:ホイールの交換やエアロパーツの装着など、車両の価値に影響を与える可能性のある改造は基本的に認められていません。
- 事故時のリスク:万が一事故を起こし、車両の骨格部分に損傷が及ぶ「修復歴車」となってしまった場合、資産価値が大きく下落します。その結果、返却時の査定額が保証残価を大幅に下回り、多額の差額を自己負担で精算しなければならないリスクを負います。
「自分のクルマ」として自由に扱いたいと考える方にとって、これらの制約は大きなストレスになる可能性があります。
3. 常に伴う緊張感:契約条件によるペナルティ(追い金)のリスク
「残価保証」という言葉は非常に魅力的ですが、これは無条件ではありません。契約時に定められた厳格な条件を遵守した場合にのみ適用される、脆い約束です。もし、契約満了時の査定で以下のような違反が見つかった場合、価値の下落分として追加の精算金(通称:追い金)を請求されるリスクがあります。
- 走行距離制限の超過:契約で定められた上限走行距離(例:5年で60,000km)を超過した場合、1kmあたり5円~15円程度の超過料金が発生します。
- 車両の損傷・汚損:日常使用の範囲を超える傷や凹み、内装の破れやシミ、ペットの毛やタバコの臭いなども減額査定の対象となります。
常に「借り物」であるという意識を持ち、走行距離や車両の状態に気を配りながら運転しなければならない点は、精神的な負担となるかもしれません。
地獄・後悔・末路という言葉の真相
インターネットで残クレについて検索すると、「地獄を見た」「後悔しかない」「悲惨な末路」といった、非常に強い言葉で語られる体験談が目につきます。これらは単なる誇張や煽りではなく、残クレの仕組みに潜む金融的なリスクが現実化した際に、実際に利用者が陥る深刻な状況を指しています。
最大の罠「再ローン」と避けられない「支払い爆発」
契約満了時に「このアルファードに乗り続けたい」と思っても、多くの人が数百万円にのぼる残価を一括で支払うという大きな壁に直面します。その際にディーラーから提案されるのが「再ローン」ですが、ここに最大の罠が潜んでいます。
この再ローンに適用される金利は、当初の契約時に適用されたキャンペーン金利(例:年1.9%~2.9%)ではなく、ディーラーが設定する標準金利(例:年5.9%~6.9%程度)へと大幅に跳ね上がることがほとんどです。その結果、月々の返済額が当初の1.5倍から2倍近くに急増する「支払い爆発」が発生します。
この急激な負担増に耐えきれず、家計が破綻。最終的に支払いが困難になり、長年連れ添った愛車を泣く泣く手放さざるを得なくなる…これが「地獄」や「末路」と呼ばれる状況の、最も典型的で悲劇的なパターンなのです。
加えて、アルファードの市場価格が何らかの経済的要因で万が一暴落した場合、返却時の実際の査定額が保証されていた残価を下回り、その差額分を利用者が負担しなければならないというリスクも理論上は存在します。
月々の支払いの手軽さという甘い入り口から、数年後の出口で予期せぬ大きな経済的負担を強いられる可能性が、これらのネガティブな言葉の背景にはっきりと存在しているのです。
「貧乏人」のローンという噂は本当か?
「残クレでアルファードに乗るのは、身の丈に合わない見栄っ張りだ」「あれは実質的に金がない貧乏人の買い方だ」といった、非常に厳しい批判的な意見を耳にすることがあります。このスティグマ(負の烙印)とも言える言説は、果たして本当なのでしょうか。
確かに、残クレが本来の現金一括や通常ローンでは手の届かない高価格帯の自動車へのアクセスを可能にするという側面は、紛れもない事実です。月々の支払いのために日々の食費や交際費を切り詰めるような生活は、客観的に見て健全な家計状況とは言えないでしょう。こうした状況を指して「身の丈に合わない」と批判する声があるのは理解できます。
しかし、残クレを利用する全ての人がそうであると断じるのは、あまりに一面的で短絡的です。この批判に対する反論として、以下のような多角的な視点が存在します。
残クレ利用は一概に判断できない多様な側面
- 信用力の客観的な証明:そもそも、数百万円という高額なローン審査を通過している時点で、その個人は金融機関から客観的なデータに基づいて一定の返済能力を認められた「信用ある個人」であると言えます。
- ライフプランに基づく合理的な選択:「子供の成長に合わせて3年後には確実にセダンに乗り換える」など、短期での乗り換えを明確に計画している人にとって、売却の手間や相場の下落リスクを負うことなくスムーズに次の車へ移行できる残クレは、非常に合理的な手段です。
- 富裕層による戦略的なキャッシュフロー管理:個人事業主や投資家といった層が、税務上のメリットや、手元に現金を残してそれを事業や投資に回す「機会損失」を避ける目的で、あえて低金利のローンを利用するケースも少なくありません。これは「貧乏」とは対極にある、高度な金融リテラシーに基づいた経済戦略です。
結局のところ、「貧乏人」かどうかは支払い方法という表面的な形式で判断されるべきではありません。その人の収入や資産状況、そして将来のライフプランに対して、その支払いが持続可能で合理的かどうかという本質で判断されるべき問題です。
他人の購入方法を単純なレッテルで一方的に批判する行為は、時として、複雑な経済的背景への無理解や、単なる嫉妬心の裏返しである可能性も考慮する必要があるでしょう。
実践編!残クレアルファードの見分け方
- アルファードを買う人の平均的な年収は?
- 新車購入における残クレ利用者の割合
- 書類で判別する決定的なチェック項目
- 車両状態で判別する物理的なポイント
- トヨタ認定中古車という選択肢
ここからは、いよいよ本題の実践編です。中古車市場に数多あるアルファードの中から、「残クレ上がり」の可能性が高い優良な個体を、具体的にどう見分ければ良いのか。プロの視点で、明日から使える具体的なチェックポイントを徹底的に解説していきます。
アルファードを買う人の平均的な年収は?
中古の「残クレ上がり」車両の背景を理解するために、そもそも新車のアルファードを購入する層がどのような人々かを知ることは非常に有益です。各種調査データによると、アルファードやその兄弟車であるヴェルファイアの購入者は、やはり高所得者層がその中心を占めていることが分かります。
ある市場調査では、購入者の約40%以上が世帯年収1,001万円を超えているという結果も報告されています。一般的に、購入者の平均年収は700万円~800万円程度と推定されており、特に800万円を超えるエグゼクティブラウンジのような最上級グレードは、企業の役員や個人事業主といった富裕層に人気のモデルです。
一方で、前述の通り残クレという金融商品の存在によって、日本の平均年収である400万円台の層にも購入の門戸が大きく開かれているのも現代の市場の特徴です。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均給与は460万円であり、この層にとって残クレは憧れのアルファードを手に入れるための強力かつ不可欠な手段となっているのです。
購入者層の二極化が意味するもの
この市場構造は、十分な経済力を持ち、支払い方法を自由に「選択」できる富裕層と、残クレの低月額という仕組みに「依存」しなければ購入が難しい中間層という、明確な二極化を示唆しています。そして、前章で詳述したような残クレの金融的リスクに直面しやすいのは、言うまでもなく後者のグループと言えるでしょう。
この構造を理解しておくことは、中古車選びにおいても重要です。なぜなら、市場には非常に丁寧に扱われたワンオーナー車と、維持に苦労した可能性のある車両が混在していることを意味するからです。
新車購入における残クレ利用者の割合
では、実際に新車のアルファードを購入する人のうち、どれくらいの割合が残クレを選択しているのでしょうか。これもまた、市場における「残クレ上がり」の流通量を推測する上で重要なデータとなります。
もちろん販売店や時期によって差はありますが、一般的に高価格帯の車種では新車購入者の半数近く、あるいはそれ以上が残クレを利用するとのデータも存在します。アルファード(30系)に限定した過去のデータでは、購入者のうち約25%(4人に1人)が残クレを利用していたとされています。
これは現金一括(約45%)に次ぐ大きな割合であり、銀行のマイカーローンなどを含むその他のローン(約30%)とほぼ同等のシェアを占めています。車両価格がさらに上昇し、納期が長期化している現行の40系モデルでは、ディーラーがローン利用者を優先する傾向もあると言われており、この割合はさらに高まっている可能性が十分に考えられます。
このデータからも、残クレはもはや特殊な購入方法ではなく、アルファードを手に入れるための完全に市民権を得た、主要な支払い方法の一つとして定着していることが明確にわかります。これはつまり、中古車市場に流通する3年落ち、5年落ちのアルファードの中に、「残クレ上がり」の個体が相当数含まれていることを意味しています。
書類で判別する決定的なチェック項目
中古車が「残クレ上がり」であるか否かを見分ける、最も確実で客観的な方法は、車両に付随する書類を精査することです。車両本体の状態を確認する前に、まずは販売店のスタッフに依頼し、以下の書類を必ず確認させてもらいましょう。
1. 自動車検査証(車検証)と登録事項等証明書
これが最も決定的かつ動かぬ証拠となります。車検証には「所有者の氏名又は名称」と「使用者の氏名又は名称」という欄があります。残クレやリース契約の車両は、以下のような特徴があります。
- 所有者の氏名又は名称:「トヨタファイナンス株式会社」や「株式会社ジャックス」といった信販会社、あるいは「〇〇トヨタ株式会社」といったディーラー名が記載されています。
- 使用者の氏名又は名称:実際に車を使用していた個人や法人の氏名・名称が記載されています。
この「所有者」と「使用者」の名義が異なる状態こそ、その車両がローン契約(特に所有権留保が付く残クレやリース)の下にあったことを示す、ほぼ100%確実な証拠です。
ただし、中古車として販売される際には、ローンが完済されて所有者名義が販売店に変更されていることがほとんどです。その場合は、運輸支局で「登録事項等証明書」を取得することで、過去の所有者履歴を遡って確認することが可能です。
【重要】電子車検証の場合の確認方法
2023年1月以降に新たに発行された車検証は、A6サイズ相当の「電子車検証」に切り替わっています。この電子車検証の券面には、省スペース化のため所有者情報が記載されていません。所有者情報はICチップ内に記録されているため、専用のスマートフォンアプリである「車検証閲覧アプリ」を使用して読み取る必要があります。
購入を検討する際は、販売店にこのアプリで全情報を開示してもらうか、全情報が記載された「自動車検査証記録事項」の写しを必ず提供してもらいましょう。(出典:国土交通省「電子車検証特設サイト」)
2. 点検整備記録簿(メンテナンスノート)
整備履歴は、車両の素性を知る上で非常に重要な裏付け証拠です。特に残クレ上がりの車両は、正規ディーラーで適切に管理されてきた可能性が高いため、以下の点を注意深く確認してください。
- 点検の実施場所と印鑑:記録簿の各点検ページに、一貫して同じ地域のトヨタ正規ディーラーのスタンプが押印されているか。これが最も重要なポイントです。
- 点検の頻度と日付:新車購入時から6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月…といった形で、メーカーが推奨するスケジュール通りに、途切れることなく定期点検が実施されているか。
- 走行距離の記録:各点検時の走行距離が記録されています。走行距離の伸び方が自然か、メーター改ざんの疑いがないかなどを確認できます。
新車時から一貫して、正規ディーラーのスタンプが定期的に押印されている完璧な記録簿は、残クレ車両であった可能性を強く示唆すると同時に、その車両が非常に大切に、かつ適切に管理されてきたことの何よりの証明となります。
| チェック項目 | ポジティブ指標(残クレ上がりの可能性大) | 要注意・要追加調査 |
|---|---|---|
| 車検証/登録事項等証明書 | 過去の所有者欄に信販会社やディーラー名がある | 複数の個人オーナー履歴、所有者履歴が不明瞭 |
| 点検整備記録簿 | トヨタ正規ディーラーでの定期的・継続的な整備記録が完備 | 整備記録に空白期間がある、記録簿自体が存在しない |
車両状態で判別する物理的なポイント
書類から得られた情報と、実際の車両状態を照らし合わせることで、より確信を持って「残クレ上がり」かどうかを判断できます。これは、車両の品質そのものを見極める上でも極めて重要なプロセスです。以下のポイントに注目して、車両を細かくチェックしましょう。
残クレ上がり車両に共通する典型的な物理的特徴
- 年式に対して適切な走行距離: 前述の通り、残クレには走行距離制限があるため、過走行のリスクを避けるインセンティブが働きます。そのため、年式に対して極端に走行距離が少ない、または年平均10,000km~15,000kmという標準的な範囲に収まっていることが多いです。(例:3年落ちで3万km~4.5万km未満、5年落ちで5万km~7.5万km未満)。この範囲を大きく逸脱している場合は、他の要因を疑う必要があります。
- 限りなく純正に近い状態(改造なし): 残価保証の条件として、車両価値を変動させる可能性のある改造は厳しく制限されています。そのため、社外品のアルミホイール、マフラー、エアロパーツ、サスペンションなどが装着されていない、完全なノーマル状態であることは、残クレ上がり車両の非常に強い特徴です。内装についても、後付けの電子機器や装飾品が少ない傾向にあります。
- 丁寧な使用感がうかがえる内外装のコンディション: 将来の返却を前提としているため、前オーナーは内外装を比較的丁寧に扱う傾向があります。内装であれば、シートのヘタリやシミ、ハンドルの擦れが年式の割に少ないこと。外装であれば、大きな凹みや目立つ傷がなく、軽微な線傷程度に留まっていることが多いです。ただし、これは前オーナーの性格や使用環境に大きく左右されるため、絶対的な指標ではありません。
これらの特徴は、すべて残クレという金融商品の契約条件から論理的に導き出される、極めて予測可能なプロファイルです。もし、あなたが検討している中古のアルファードが、書類の条件を満たし、かつこれらの物理的特徴を複数備えていれば、それは素性が良く、大切に扱われてきた「残クレ上がり」の優良物件である可能性が非常に高いと判断できるでしょう。
トヨタ認定中古車という選択肢
高品質な「残クレ上がり」のアルファードを、最も安全かつ安心して手に入れる方法は何か。その問いに対する最もシンプルで強力な答えは、トヨタの正規ディーラーが全国で展開する認定中古車制度「T-Value(ティーバリュー)」を利用することです。(出典:トヨタ自動車公式サイト)
ディーラーは、リースアップや下取り、そして契約満了で自社に戻ってきた膨大な車両の中から、特に年式が新しく、走行距離が少なく、状態の良い個体だけを厳選します。そして、トヨタ独自の厳しい基準に基づいた徹底的な点検整備とクリーニングを施した上で、「認定中古車」という特別な付加価値を付けて市場に再販します。
これこそがT-Valueの正体であり、良質な残クレ上がり車両が、最も信頼できる形で消費者に供給される代表的なルートなのです。
T-Valueを支える揺るぎない「3つの安心」
T-Valueブランドは、中古車に対する消費者の不安を徹底的に払拭するため、以下の3つの柱で構成されています。
- ① まるごとクリーニング
- 専門のスタッフが、目に見える場所はもちろん、シートをすべて取り外して車内を隅々まで洗浄・消臭するなど、一般的な中古車のクリーニングとは一線を画す、高品質で徹底的な室内洗浄を行います。
- ② 車両検査証明書
- トヨタが認定したプロの検査員が、修復歴の有無はもちろん、外装の小さな傷ひとつに至るまで、車両の状態を厳しく評価。その結果を点数化し、誰にでも分かりやすい「車両検査証明書」としてすべての車両に添付・公開するため、車両状態の透明性が極めて高いです。
- ③ ロングラン保証
- メーカーや年式を問わず、T-Valueの全車に、購入後1年間・走行距離無制限の無料保証が付帯します。エンジンやブレーキといった主要部品はもちろん、故障すると高額になりがちなエアコンやナビゲーションシステムといった電装品まで、全国約5,000箇所のトヨタテクノショップで保証修理が受けられます。
もちろん、その品質と保証の手厚さから、価格は一般的な中古車販売店の同等クラスの車両と比較して高めに設定されています。しかし、その価格差は「中古車購入におけるあらゆるリスクを排除し、絶対的な安心を手に入れるための保険料」と考えることができます。
特に、高額なアルファードの購入で失敗したくない方や、購入後の予期せぬトラブルを避けたい方にとって、T-Valueは議論の余地なく最も賢明で、推奨される購入チャネルです。
まとめ:後悔しない残クレアルファードの見分け方
残クレは月々の支払いを抑えられるが金利の仕組み上、総支払額は割高になる
アルファードの驚異的なリセールバリューが残クレの高い残価設定を可能にしている
残クレ最大の罠は契約満了時に高金利になりがちな「再ローン」
走行距離超過や内外装の損傷は査定時に「追い金」が発生するリスクがある
残クレ期間中の所有権はディーラー側にあり改造や自由な売却はできない
中古車市場の「残クレ上がり」は高品質な個体が多い優良なターゲットである
見分け方の決定的証拠は車検証の「所有者」欄、信販会社やディーラー名を確認
2023年以降の電子車検証は「車検証閲覧アプリ」か「記録事項」での確認が必須
新車時から正規ディーラーで定期的に整備された記録簿も極めて有力な手がかり
物理的特徴として「年式相応の低走行」「完全な純正状態」「良好な内外装」が挙げられる
アルファード新車購入者の約4人に1人が残クレを利用する主要な購入方法
購入者の平均年収は高いが残クレの普及で日本の平均年収層にも広がっている
最も安全で推奨される購入方法はトヨタ認定中古車「T-Value」
T-Valueは「品質」「透明性」「保証」という3つの安心が提供される
一般的な中古車との価格差はリスクを回避し安心を手に入れるための対価と考えるのが賢明






