
フォルクスワーゲン公式
レトロで愛らしいデザインが印象的なフォルクスワーゲンの「ワーゲンバス」は、今なお多くのファンに支持される名車です。
もともとは1950年代にフォルクスワーゲンが生産した「タイプII」がその原点であり、クラシックカーとして世界中で根強い人気を保っています。近年では、軽自動車や国産バンをベースにワーゲンバス風にカスタムした“仕様車”も数多く登場しており、街中やキャンプ場などでその姿を見かける機会が増えてきました。
しかしその一方で、「ワーゲンバスの仕様は恥ずかしい」といったネガティブな声も聞かれるようになってきています。見た目の好みやオリジナル車両へのこだわりから、「ダサい」「偽物っぽい」と感じる人もいれば、カスタム車特有の費用や法的リスクに不安を抱く方も少なくありません。
本記事では、ワーゲンバス仕様の評価、法的な注意点、改造にかかる費用、新車・中古車の価格帯、さらに話題の新型EV「ID.Buzz」の日本発売情報まで、幅広く丁寧に解説します。購入を検討している方はもちろん、少しでも興味を持っている方にも参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
記事のポイント
- ワーゲンバス仕様車の種類と本物との違い
- 軽自動車をベースにした仕様の評価や法的リスク
- ワーゲンバス仕様の改造費用や新車・中古車の価格相場
- 新型ワーゲンバスの日本発売と価格情報
ワーゲンバス仕様は恥ずかしい?新車の価格も詳しく解説

フォルクスワーゲン公式
- 本物とキット仕様の違い
- 軽自動車ベースは恥ずかしい?
- ハイエースをベースにした仕様は違法?
- オートマ仕様はある?
- ダサいと感じる人の心理
- 改造にかかる費用の目安
本物とキット仕様の違い

ラグジュアリーモーターズ・イメージ
ワーゲンバスといえば、フォルクスワーゲンが1950年代から販売していたクラシックな商用バン「タイプII」が代表的です。この「本物」と呼ばれるモデルと、外装などを模倣した「キット仕様」の違いは、見た目だけでは判断しにくいこともありますが、根本的には構造と価値に大きな違いがあります。
まず、本物のワーゲンバスは、当時のフォルクスワーゲンが製造した純正車両です。エンジンは空冷式で、手動変速機を搭載し、ボディ構造やシャーシもワーゲンバス特有のもの。長年にわたってレストア(修復)されながら現存しており、希少性が高く、コレクターズアイテムとしても人気があります。
一方、キット仕様とは、軽自動車や国産バン(たとえばスズキのエブリイや日産のNV100など)をベースに、外装をワーゲンバス風に改造した車両のことを指します。これらは外見こそレトロで愛らしいものの、あくまでも「風」のデザインであり、構造的にはまったく異なる車両です。
また、法的な面でも両者には差があります。本物は輸入車登録がなされ、型式認定や排ガス規制などをクリアしており、基本的にナンバー取得も問題ありません。キット仕様も合法な範囲でカスタムされていれば問題ありませんが、構造変更が必要なケースや、改造内容によっては車検に通らないリスクもあります。
このように、外観が似ていても「本物」と「キット仕様」では、価値、性能、法的対応など、明確な違いがあるのです。購入前には、何を重視するのか明確にしておくことが重要でしょう。
軽自動車ベースの仕様は恥ずかしい?

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軽自動車をベースにしたワーゲンバス仕様について、「恥ずかしい」と感じるかどうかは、個人の価値観による部分が大きいですが、周囲の目や社会的印象も一定の影響を与えているのは事実で、見た目に特徴があるということは、目立つ車であることは間違いありません。
まず、軽自動車をベースにしたワーゲンバス仕様は、スズキ・エブリイや日産・NV100クリッパーなどの商用バンをベースに、専用のFRPボディパーツなどを装着してレトロなデザインにカスタムされたものです。この手の車は、移動販売車やキャンピングカーとして使用されることも多く、実用性と見た目のインパクトを兼ね備えています。
一方で、この仕様に対して否定的な声もあります。「ダサい」「安っぽい」といった意見が出ることもあり、とくに車好きの中では、オリジナルに敬意を払う人たちから批判の的になりやすい傾向があります。また、車体が軽自動車であるため、加速性能や走行安定性には限界があり、高速道路や長距離移動には不向きという現実的な面もあります。
しかし、視点を変えれば、経済的で維持費も安く、日常の足やちょっとしたドライブには非常に便利な車でもあります。外装のデザインに惹かれて購入する人が多いことから、見た目の個性を楽しむ目的であれば恥ずかしいと思う必要はありません。むしろ、周囲と差別化された存在になれるのは大きなメリットです。
したがって、「恥ずかしいかどうか」は主観的な判断ですが、利便性やコストパフォーマンスを重視する人にとっては、魅力的な選択肢となり得ます。どんな視点で車を選ぶかによって、評価はまったく異なるのです。
ハイエースをベースにした仕様は違法?

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ハイエースをベースにしたワーゲンバス仕様の車両について、「違法ではないか?」という疑問を持つ人が少なくありません。結論から言えば、法的に適切な手続きを踏んでいれば違法ではありませんが、改造内容によっては違法となる可能性もあります。
このような仕様は、「ドレスアップ」や「フルカスタム」に分類されることが多く、車体の外観をレトロなワーゲンバス風に変更したものです。特にハイエースのような大型バンは、室内空間も広く改造の自由度が高いため、キャンピングカー仕様や移動販売車に仕上げられることも多く見られます。
ただし、注意しなければならないのは「保安基準」に適合しているかどうかです。たとえば、ライトの位置、バンパーの強度、ウインカーの視認性などが基準に満たないと、車検を通らず公道走行ができません。また、フロント部分の形状を大きく変更する場合、構造変更申請や車両登録内容の変更が必要になることもあります。
さらに、あまりにも見た目を本物そっくりにし過ぎると、商標権や意匠権の侵害になるケースもゼロではありません。とくに業務用途で使用する場合は、車体にブランドイメージを模したロゴなどをつけると問題になる可能性があるため注意が必要です。
このように、ハイエースベースのワーゲンバス仕様が一概に違法とは言えませんが、合法であるためには厳密な基準と手続きが求められます。改造を依頼する場合は、実績のある業者に依頼し、車検や登録が問題なく行えるか確認してから進めるのが安全です。
オートマ仕様はある?

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「クラシックなワーゲンバスに乗りたいけど、オートマじゃないと不安…」という声は多く聞かれます。確かに、オリジナルのワーゲンバスはMT(マニュアルトランスミッション)が主流で、特に1960~70年代に製造されたモデルには、オートマ仕様はほとんど存在しませんでした。
しかし、現在の市場では、キットカーやレプリカ車両として製造されている「ワーゲンバス仕様」の軽自動車や国産バンベースの車両には、AT(オートマチック)仕様が用意されているケースが多く見られます。
たとえば、日産・NV100クリッパーやスズキ・エブリイをベースにしたカスタムモデルには、CVTや4ATといった自動変速機が搭載されており、操作に不安がある人でも扱いやすい仕様です。
さらに、一部のクラシックカーショップでは、ワーゲンバス本体をレストアする際にATへコンバート(改造)するサービスを提供していることもあります。ただし、これは高額で、費用も100万円以上かかるケースが多いため、予算に余裕がある方向けのオプションとなります。
また、フォルクスワーゲンが近年発表した電気自動車「ID.Buzz」は、EV専用プラットフォームを採用しており、当然ながらオートマ仕様です。アクセルとブレーキのみで操作できるため、初心者でも運転しやすくなっています。
このように、現在ではオートマ仕様でワーゲンバスの雰囲気を楽しむ手段が複数存在します。MTが苦手でも諦める必要はなく、分の用途や予算、こだわりに合わせて最適なモデルを選ぶことが可能です。
ダサいと感じる人の心理

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ワーゲンバス仕様の車を「ダサい」と感じる人が一定数いるのは事実です。その背景には、見た目の好みに加えて、カスタム車両に対する固定観念や価値観が深く関係しています。では、なぜ一部の人はこのようなカスタム車を敬遠するのでしょうか。
まず一つに、レトロな外観と現代のデザインとのギャップがあります。ワーゲンバス仕様の車は、丸みを帯びたフォルムやツートンカラーなど、1950~70年代のクラシック感を前面に出したスタイルです。
これを「かわいい」と感じる人もいれば、「古くさい」「子どもっぽい」と受け止める人もいます。車にスタイリッシュさやスポーティさを求める層にとっては、ワーゲンバス仕様の外観は自身のセンスと合わず、「ダサい」という印象につながるのです。
次に、軽自動車や国産バンをベースにした仕様が「偽物感」を連想させることも理由の一つです。特に車に詳しい人からすると、オリジナルのフォルクスワーゲン・タイプIIと比較した際に、「中身が違うのに外見だけ似せた」という点が気になってしまうのです。いわば“にわかファン”のような印象を持たれてしまう可能性もあり、それが「ダサい」という評価につながります。
また、ネットやSNSでの評価に左右されやすい人もいます。「ワーゲンバス風は痛車っぽい」や「街中で浮いてしまいそう」といった声を見聞きして、それに引きずられてしまうケースも珍しくありません。つまり、自分自身の意見というよりは、他人の目を気にしすぎて「ダサい」と思い込んでしまうこともあります。
しかし、実際にはオーナーの多くが「人と違う車に乗りたい」「愛着が湧くデザインを楽しみたい」という気持ちで選んでいます。個性を表現できる車であることは間違いなく、それが最大の魅力でもあります。「ダサい」という感情の裏には、好みの違いだけでなく、他者との比較や価値観の差が影響していることを理解することが大切です。
改造にかかる費用の目安

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ワーゲンバス仕様の車に改造するには、どの程度の費用がかかるのでしょうか。実際には車種や改造範囲によって大きく異なりますが、一定の目安を把握しておくことは購入やカスタムを検討するうえで非常に重要です。
もっとも一般的な改造は、軽自動車をベースにしたワーゲンバス風のエクステリアキットの取り付けです。これはFRP製のボディパーツを装着して見た目を大きく変えるもので、費用はおおよそ50万円~100万円程度が相場とされています。これはパーツ代に加え、塗装、取り付け工賃なども含んだ金額です。
さらに、内装もレトロ仕様にカスタムするとなると、追加で数十万円が必要になります。シートの張り替え、ウッド調のパネルや棚の設置など、デザイン性にこだわると費用はさらに膨らみ、トータルで150万円を超えるケースもあります。キャンピングカー仕様にする場合は、冷蔵庫やベッド、収納設備などの設置も必要となり、200万円以上かかることも珍しくありません。
また、カスタムに使用するベース車両を別途購入する場合は、その車両価格も考慮する必要があります。新車ベースで行う場合は車両価格込みで300~350万円、中古車をベースにしても200万円前後の費用は想定しておくべきです。
もちろん、DIYで自ら作業することで費用を抑えることも可能ですが、専門知識や技術が必要なため、失敗するとかえって高くつくこともあります。確実性を重視するなら、実績のある専門店に依頼するのが安心でしょう。
このように、改造にはまとまった予算が必要です。しかし、そのぶんオリジナリティを出せる楽しさもあります。費用面とこだわりのバランスを見極めることが、満足できるカスタムの第一歩です。
ワーゲンバス仕様が恥ずかしいのは本当か?新車価格も紹介

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- 廃盤になった背景と復活の経緯
- 中古車市場での価格相場
- 7人乗り仕様の実用性とメリット
- ワーゲンバスみたいな車のおすすめ車種
- 新型はガソリンモデルも登場?
- 新型EVの価格はいくら?日本発売の動向
廃盤になった背景と復活の経緯

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かつて一世を風靡したワーゲンバス、正式にはフォルクスワーゲン・タイプIIが廃盤となった理由には、時代の流れと安全基準の変化が大きく関係しています。そして、近年復活を遂げた背景には、現代の技術と懐かしさを融合させた新たな潮流があります。
もともとタイプIIは、1950年代に登場し、商用車としての実用性と愛らしいデザインで人気を博しました。とくにアメリカやヨーロッパでは、ヒッピーカルチャーやバンライフの象徴としても親しまれました。
しかし、1980年代以降、排ガス規制や衝突安全性など、自動車の法的基準が厳しくなっていきます。タイプIIは空冷エンジンを搭載し、現代基準の安全装備には対応しておらず、技術的な限界もあって新車販売を終了せざるを得ませんでした。
また、商用車としての役割も次第に薄れていき、より性能の高いバンやミニバンが普及したことも廃盤に拍車をかけました。フォルクスワーゲン自体はその後もT3〜T6といった後継モデルを展開しましたが、初期のクラシカルなデザインは失われていきました。
しかし、2022年に発表された「ID.Buzz」によって状況が一変します。これは完全電動化されたワーゲンバスの現代版で、レトロなデザインを踏襲しつつ、最新のEV技術や自動運転支援を搭載した次世代車です。環境性能の高さやファミリー向けの使い勝手が評価され、日本を含む世界中で注目を集めています。
この復活は、単なる懐古主義ではなく、過去の魅力を活かしながら未来に対応する“リ・ブランディング”ともいえます。今後のEV市場を牽引する存在として、ID.Buzzは新たなワーゲンバスの歴史を築いていくことでしょう。
中古車市場での価格相場

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中古車市場で流通しているワーゲンバスの価格は、非常に幅があります。これは年式、モデル、状態、改造の有無などによって大きく左右されるためです。とくにクラシックカー市場においては、相場の変動が激しい傾向にあります。
オリジナルのワーゲンバス(タイプII)は、1960年代~1970年代のモデルが多く、保存状態が良く、走行可能な個体は非常に希少です。そのため、価格は最低でも300万円からスタートし、希少な23ウィンドウ仕様やコンバージョンバンタイプになると、600万〜900万円台のものも存在します。国内のグーネットやカーセンサーでも、これらの高額車両は頻繁に取り上げられています。
一方、ワーゲンバス風の仕様、つまり軽自動車やハイエースをベースにしたカスタム車は、価格帯がより幅広いです。中古市場では100万円台から購入できる車両もありますが、カスタム内容や装備によっては300万円を超えるものも珍しくありません。とくに移動販売車やキャンピングカー仕様になっているものは、装備の充実度が価格に直結します。
また、EVモデルのID.Buzzのような新型車両については、まだ流通数が少なく、中古市場に出回っている台数は限定的です。輸入車ということもあり、今後の相場はまだ読みにくいですが、新車価格が600万円前後とされているため、初期流通分は割高になる可能性があります。
中古車を購入する際には、整備記録や修復歴の有無も重要です。クラシックモデルであれば、エンジンのオーバーホール歴や塗装状態もチェックポイントになります。見た目だけでなく、実用面を含めて慎重に検討することが、後悔しない選択につながります。
7人乗り仕様の実用性とメリット

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7人乗り仕様のワーゲンバスは、ファミリー層やグループ旅行に特化した実用性の高さが魅力です。特に新型モデル「ID.Buzz」では、ロングホイールベースのバージョンが海外で展開されており、ゆとりある3列シートを採用しています。単に乗員数の多さだけでなく、乗り心地や車内空間の設計も非常に工夫されているため、長距離ドライブやキャンプなどにも適しています。
車内の設計は現代的で、シートはスライド・リクライニング可能。3列目の利用時でも荷室スペースをある程度確保できるなど、日常使いにも配慮されています。特に小さな子どもがいる家庭では、ベビーカーや買い物袋なども積載できる収納力の高さがメリットになります。
また、乗降性の高さも注目すべき点です。スライドドアによって狭い場所でもドアの開閉が容易で、都市部の駐車場事情にもうまく対応しています。加えて、安全支援装備も現代基準で充実しており、全方位カメラや自動ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなどが搭載されています。
一方で、車体サイズが大きいため、運転に慣れていない方にはやや扱いづらさを感じるかもしれません。ただし、運転支援技術の進化によって、その点もカバーされつつあります。取り回しが難しいと感じた場合でも、駐車支援システムなどを活用すれば、安心して運転できるでしょう。
このように、7人乗り仕様はただ定員が多いだけではなく、実用性と快適性を兼ね備えた設計がなされています。家族全員で楽しめる空間を求めている方には、特におすすめできる車種です。
ワーゲンバスみたいな車のおすすめ車種

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ワーゲンバスのようなレトロな雰囲気を持つ車を探している方にとって、現在の市場にはいくつかの選択肢があります。まず注目されるのが、軽自動車や小型バンをベースにカスタムされた「ワーゲンバス仕様」の車です。代表的な例としては、スズキ・エブリイや日産・NV100クリッパーなどがあります。
これらの車は、専門業者によって外装をワーゲンバス風にカスタマイズされており、移動販売車やキャンピングカーとしても人気があります。エブリイベースでは「FLATムルティ」などのモデル名で販売されており、見た目はまさにワーゲンバスそのもの。ただし、あくまで軽自動車の規格内なので、走行性能や室内の広さは本物に比べると制限があります。
また、スバル・ドミンゴやダイハツ・アトレーなども、カスタムベースとして人気のあるモデルです。これらは比較的年式が古いものも多く、中古市場で手頃な価格で入手できます。そのぶん、レストアや整備の必要が出てくる場合もありますが、自分だけの1台を仕上げる楽しみもあるでしょう。
純正で“ワーゲンバスっぽさ”を求めるなら、新型「ID.Buzz」も視野に入ります。これはフォルクスワーゲンが公式にリリースするEVで、レトロとモダンが融合したデザインが特徴です。日本では2025年夏の発売が予定されており、本物志向の方には大きな注目を集めています。
これらの車は、日常の足としてだけでなく、自分のライフスタイルを表現する手段として選ばれることも少なくありません。趣味と実用性を兼ねた車選びをしたい方にとって、ワーゲンバス風の車は魅力的と言えます。
新型はガソリンモデルも登場?

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新型ワーゲンバスこと「ID.Buzz」は、電気自動車として開発されたモデルであり、現時点でガソリンエンジンを搭載したバージョンの発表や発売予定はありません。フォルクスワーゲンは「ID.」シリーズとして完全EV路線を打ち出しており、この流れの中で「ID.Buzz」も開発されたという背景があります。
ガソリンモデルの登場を期待する声も少なくありませんが、今後の環境規制やメーカーの方針を考慮すると、その可能性は極めて低いといえるでしょう。特に欧州では2035年までに内燃機関車の販売を禁止する流れがあり、フォルクスワーゲンもこの方針に沿って電動化を急速に進めています。
そのため、ガソリンモデルを求める場合は、新型ではなく旧型のワーゲンバス(T1やT2)を中古市場で探すことになります。これらのモデルは完全にクラシックカーの扱いになり、購入後のメンテナンスや部品調達などにもある程度の知識と手間が必要です。
どうしてもガソリンモデルにこだわりたいのであれば、軽バンやハイエースなどをベースに、レトロな外装へとカスタムしたワーゲンバス仕様車という選択もあります。これなら見た目はレトロでも中身は現代車両なので、扱いやすく維持も比較的容易です。
いずれにしても、今後の新型モデルにガソリンエンジンを期待するよりは、既存の中古車やカスタム車で自分の理想に近い仕様を探すのが現実的なアプローチといえるでしょう。
新型EVの価格はいくら?日本発売の動向

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フォルクスワーゲンの新型EV「ID.Buzz」は、レトロなデザインと最新のテクノロジーが融合した注目のモデルです。日本では2025年夏の発売が予定されており、すでに国内外のEVファンの間で大きな話題となっています。
価格については、欧州での販売価格が約900万円とされています。為替や日本での輸入コスト、装備内容の違いを考慮すると、日本での販売価格もほぼ同水準、あるいはそれ以上になる可能性があります。コンパクトミニバンとしては高額に感じるかもしれませんが、その背景にはEVならではの先進装備や充電設備、広い室内空間と安全性能の高さがあります。
ID.Buzzは、ワーゲンバスの象徴的なスタイルを継承しつつ、EVプラットフォーム「MEB」を活用した設計になっています。これにより、フロア下にバッテリーを配置して室内空間を最大限に確保し、重心の低さによる安定した走行性能も実現しています。
また、日本市場では公共の充電インフラの整備も進みつつあるため、日常使いにおけるEVのハードルも下がってきました。ID.Buzzも家庭用の200V充電に対応しており、充電の利便性も十分です。
一方で、価格が高いことや充電インフラの地域差など、購入前に検討すべき点もあります。とはいえ、輸入EVの中でも注目度の高いモデルであることは間違いなく、特にワーゲンバスに思い入れがある方にとっては、待望の一台と言えるでしょう。今後、詳細な価格やグレード構成の発表が期待されます。
総括:ワーゲンバス仕様が恥ずかしい理由と新車価格について
記事のポイントをまとめます。
本物のワーゲンバスは純正のクラシックモデルで希少価値が高い
キット仕様は軽バンなどを外観だけレトロ風に改造したカスタム車
本物とキットでは構造や市場価値が大きく異なる
軽自動車ベースは実用性があるが「ダサい」と感じる人もいる
軽ベースの仕様は維持費が安く日常使いに適している
ハイエースベースの仕様も合法だが構造変更の届け出が必要
法令違反にならないためには保安基準を満たす必要がある
オートマ仕様はキット車やEVモデルで選択可能
クラシックカーをATに改造するには高額費用がかかる
改造費用の相場は50万~200万円以上と幅広い
「ダサい」と思われる背景には偽物感や他人の目がある
廃盤の理由は安全基準や排ガス規制への非対応
復活モデルのID.BuzzはEVとして登場し注目されている
中古市場では本物は300万円~900万円、キット車は100万円台から
7人乗り仕様はファミリーやグループ用途に最適で実用性が高い
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