クラウンロイヤルとマジェスタの違い、乗り心地やグレードを比較

クラウンのロイヤルとマジェスタの違いは?乗り心地やグレードを比較

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トヨタのクラウンシリーズの中でも、ロイヤルとマジェスタは高級志向のセダンとして長年支持されてきました。しかし、両者の違いを検索する方の中には、それぞれの特徴や違いが明確に分からず、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いと思います。

そこで、本記事では、クラウンのロイヤルとマジェスタの装備やデザインの違い、および210系マジェスタの前期・後期の違いなどを比較しながら、選び方のポイントを解説します。

また、「ロイヤル」というネーミングの意味と歴史を振り返りながら、クラウンの魅力を深掘りしていくとともに、「マジェスタ」についても、どんな意味でどんな車なのかを詳しく紹介し、これまでの歴代マジェスタの変遷や、新型モデルとの違いについても解説します。

そして、多くの人が気になるマジェスタの乗り心地と快適性の評価や、最上級グレードとその装備や特徴についても情報をお届けし、どのクラウンを選ぶべきかを判断できるようにまとめています。

この記事を読めば、クラウンのロイヤルとマジェスタの違いが明確になり、自分に最適なモデルを選ぶための知識が身につくはずです。

記事のポイント

  • クラウンのロイヤルとマジェスタのデザインや装備の違い
  • 210系マジェスタとロイヤルのグレードや仕様の差
  • マジェスタの乗り心地や快適性の特徴
  • 中古市場でのマジェスタとロイヤルの価格や人気の動向

クラウンロイヤルとマジェスタの違いとは?特徴と選び方

クラウンロイヤルとマジェスタの違いとは?特徴と選び方

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  • 210系マジェスタの前期・後期の違いを比較
  • ロイヤルとマジェスタの装備やデザインの違い
  • アスリート・ロイヤル・マジェスタの特徴を整理
  • 210系ロイヤルのグレードごとの違い
  • 「ロイヤル」とは?ネーミングの意味と歴史
  • 「マジェスタクラウン」とは?どんな意味でどんな車?

210系マジェスタの前期・後期の違いを比較

210系マジェスタの前期・後期の違いを比較

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210系クラウンマジェスタは、2013年から2018年にかけて販売されました。その間、2015年にマイナーチェンジが行われ、前期・後期の違いが生まれています。見た目だけでなく、装備や機能面にも違いがあるため、購入を検討している方はしっかりと比較することが大切です。

前期モデル(2013年~2015年)は、クラウンマジェスタとしての優雅さを重視したデザインが特徴です。フロントグリルはシンプルで高級感があり、全体的に落ち着いた印象を持っています。また、ハイブリッドシステムを搭載しながらも、静粛性や快適性を追求した設計がされており、乗り心地の良さが際立ちます。

一方、後期モデル(2015年~2018年)は、フロントデザインに変化があり、より洗練されたスタイルへと進化しました。具体的には、フロントグリルのメッキ部分が拡大され、ヘッドライトデザインもよりシャープになっています。さらに、トヨタの先進安全技術である「トヨタセーフティセンス P」が標準装備され、安全性能が大幅に向上した点も大きな違いです。

内装面でも、後期型は質感の向上が図られています。例えば、メーターデザインの変更やナビゲーションシステムのアップグレードが行われ、操作性が向上しました。これにより、ドライバーにとってより快適で直感的な運転環境が整えられています。

燃費性能に関しては、どちらのモデルも3.5L V6エンジン+ハイブリッドシステムを搭載しているため、大きな違いはありません。しかし、後期型では制御プログラムの最適化が進み、実燃費の向上が期待できます。

総合的に見ると、210系クラウンマジェスタの前期モデルは落ち着いた高級感を重視し、後期モデルはより洗練されたデザインと安全性能の向上が特徴といえます。

ロイヤルとマジェスタの装備やデザインの違い

クラウンロイヤルとマジェスタの装備やデザインの違い

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トヨタのクラウンシリーズの中で、ロイヤルとマジェスタはどちらも高級志向のモデルですが、その役割や装備、デザインには明確な違いがあります。どちらを選ぶかは、求める乗り心地や機能によって変わってくるため、それぞれの特徴を把握すると良いでしょう。

まずデザイン面ですが、クラウンロイヤルは「上品さ」と「落ち着き」を重視したスタイルとなっています。シンプルなフロントグリル、控えめなメッキパーツ、柔らかな曲線を活かしたボディラインが特徴で、乗る人に穏やかで上質な印象を与えます。

一方、クラウンマジェスタはより「堂々とした風格」を強調したデザインで、フロントグリルが大きく、メッキ加飾も増えており、視覚的にも高級感を際立たせています。

装備面では、クラウンマジェスタの方がより充実しています。例えば、マジェスタは標準でエアサスペンションを採用しており、ロイヤルよりもさらに滑らかな乗り心地を提供します。

また、インテリアの素材もワンランク上で、本革シートや本木目パネルが標準装備となるグレードもあります。ロイヤルにも本革仕様のオプションは用意されていますが、基本仕様ではファブリックシートが標準です。

さらに、マジェスタはエンジンや走行性能にも違いがあります。ロイヤルは2.5Lまたは3.0LのV6エンジンを搭載しているのに対し、マジェスタは3.5L V6ハイブリッドエンジンのみを採用しており、パワフルな加速と燃費性能を両立しています。

そのため、静粛性や動力性能においてもマジェスタが優れており、より快適な長距離移動を求める方に適しています。

アスリート・ロイヤル・マジェスタの特徴を整理

クラウンアスリート・ロイヤル・マジェスタの特徴を整理

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トヨタのクラウンシリーズには、アスリート、ロイヤル、マジェスタという3つの異なるグレードが存在します。それぞれに異なるコンセプトがあり、用途や求める性能に応じた選択が重要です。

クラウンアスリートは、シリーズの中でも「スポーティーさ」を追求したモデルです。エクステリアデザインはシャープで、専用のフロントグリルやバンパーを採用し、ダイナミックな印象を与えます。

走行性能も優れており、専用のサスペンションや大径ホイールを装着することで、より安定したコーナリング性能を実現しています。また、3.5L V6エンジンを搭載したグレードもあり、力強い加速が楽しめる点も特徴です。

クラウンロイヤルは、「快適性」を重視したモデルです。シンプルで落ち着いたデザインと、しなやかな足回りが特徴で、街乗りや長距離ドライブでも疲れにくい乗り心地を提供します。ロイヤルは2.5Lまたは3.0Lエンジンを搭載し、燃費とバランスの取れた走行性能を実現しています。シートやインテリアの作りも上質で、ゆったりとした空間が広がっています。

クラウンマジェスタは、クラウンシリーズの最上級モデルであり、より「ラグジュアリー」な仕上がりとなっています。3.5L V6ハイブリッドエンジンを搭載し、力強い加速と静粛性を両立。エアサスペンションを標準装備し、最上級の乗り心地を提供します。インテリアも本革や木目調の高級素材をふんだんに使用し、まさにクラウンの頂点にふさわしい豪華さを誇ります。

それぞれの特徴を整理すると、アスリートは「走りを楽しむ人向け」、ロイヤルは「快適性を重視する人向け」、マジェスタは「最高級の乗り心地を求める人向け」となります。

210系ロイヤルのグレードごとの違い

210系クラウンロイヤルのグレードごとの違い

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210系クラウンロイヤルには、いくつかのグレードが用意されており、それぞれ装備や性能に違いがあります。購入を検討する際は、どのグレードが自分のニーズに合っているかをしっかりと比較しましょう。ここでは、210系クラウンロイヤルの主なグレードごとの特徴を整理します。

ロイヤルサルーン

ロイヤルシリーズの中でもベーシックなグレードで、2.5L V6エンジンを搭載しています。快適な乗り心地と上質なインテリアを持ちつつも、比較的手頃な価格設定になっており、クラウンの高級感を楽しみたい方に適したグレードです。16インチまたは17インチホイールが標準装備され、落ち着いたエクステリアデザインが特徴です。

ロイヤルサルーン i-Four

ロイヤルサルーンの4WD(四輪駆動)仕様です。雪道や雨天時など、路面状況が悪い環境でも安定した走行性能を発揮します。基本的な装備やインテリアはロイヤルサルーンと同じですが、悪天候でも安心して運転したい方に向いているモデルです。

ロイヤルサルーン G

ロイヤルサルーンをベースに、より高級な装備を追加したグレードです。3.0L V6エンジンを搭載し、ゆとりのある走りを楽しむことができます。また、インテリアには本革シートや木目調パネルが採用され、ワンランク上の上質な空間を提供。後部座席の快適性も向上しており、ショーファードリブン(運転手付きで乗ることを想定した仕様)にも適しています。

ロイヤルサルーン G オットマンパッケージ

ロイヤルサルーン Gに、後部座席の快適性を向上させる「オットマン(足置き)」機能が追加された特別仕様です。電動で動くリクライニング機能や、リアシート専用のエアコンコントロールなども備え、まさに「移動する高級リビング」といえる仕様となっています。後席の快適性を最優先したい方に最適です。

スペシャルパッケージ / スペシャルナビパッケージ

ロイヤルサルーンには、価格を抑えつつ基本装備を充実させた「スペシャルパッケージ」や、「ナビゲーションシステム」などの装備を強化した「スペシャルナビパッケージ」が用意されています。予算に応じて、必要な装備が揃ったパッケージを選ぶことで、コストパフォーマンスの高いクラウンロイヤルを手に入れることが可能です。

「ロイヤル」とは?ネーミングの意味と歴史

クラウンの「ロイヤル」とは?ネーミングの意味と歴史

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「ロイヤル」という名称は、英語で「王室の」「高貴な」といった意味を持ち、その名の通り上質で格式の高い車種にふさわしい名称です。トヨタのクラウンシリーズにおいて、「ロイヤル」という名称は、高級感と快適性を重視したグレードに使用されてきました。

特に、クラウンの中でも「ロイヤルサルーン」は、歴代モデルにおいて長年にわたり設定され、多くのユーザーに愛され続けています。

クラウンロイヤルの歴史を振り返ると、初めて「ロイヤル」の名称が採用されたのは1971年に登場した5代目クラウン(MS80系)からです。それ以前のクラウンは基本的にスタンダードなセダンのラインナップでしたが、このモデルから「ロイヤルサルーン」として、より高級志向のグレードが設定されました。

その後、ロイヤルシリーズは時代に合わせて進化し、エンジンの改良や安全装備の充実、インテリアの質感向上などが施されてきました。

特に、13代目クラウン(200系)以降では、ロイヤルシリーズは「快適な乗り心地」と「上質なデザイン」を重視する方向性が明確になりました。足回りは柔らかく調整され、長距離運転でも疲れにくい特性を持ち、静粛性にも優れ、室内空間の快適さを確保するための工夫が随所に施されています。

近年ではクラウンのグレード構成が見直され、15代目(220系)からは「ロイヤル」「アスリート」といった名称が廃止されました。しかし、ロイヤルシリーズが長年培ってきた「上質な乗り心地」というコンセプトは、最新モデルにも継承されており、クラウンの高級セダンとしての位置付けは変わっていません。

「マジェスタクラウン」とは?どんな意味でどんな車?

「マジェスタクラウン」とは?どんな意味でどんな車?

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「マジェスタクラウン」という名称は正式には「クラウンマジェスタ」として使われ、クラウンシリーズの中でも最上級グレードとして位置付けられてきたモデルです。

「マジェスタ(Majesta)」という言葉には「荘厳な」「威厳のある」という意味があり、クラウンシリーズの中でも特に高級志向の強いモデルであることを示しています。

クラウンマジェスタは、1991年に登場した初代モデル(S140系)から始まり、クラウンロイヤルやアスリートよりも上位のモデルとして設定されました。当初の目的は、当時のクラウンのユーザー層よりもさらに上級な市場に向けたモデルとして、トヨタの高級車ラインナップを充実させることでした。

そのため、クラウンマジェスタにはクラウンシリーズの中で最も高性能なエンジンや、最新の装備が採用されていました。

特に、初期のクラウンマジェスタはV8エンジンを搭載し、当時のトヨタの高級車としてトップクラスの性能を誇り、ホイールベースを延長することで後部座席の空間を広く確保し、ショーファードリブン(運転手付きの車)としての需要にも応える設計となっていました。

その後、時代とともにクラウンマジェスタも進化を遂げ、ハイブリッドシステムの採用や安全装備の充実が図られました。しかし、2018年のモデル(S210系)をもってクラウンマジェスタの生産は終了。

これにより、クラウンシリーズにおける「マジェスタ」という名称は無くなりましたが、その高級感や快適性の思想は、クラウンの後継モデルにも受け継がれています。

クラウンロイヤルとマジェスタの違いを知るための深堀知識

クラウンロイヤルとマジェスタの違いを知るための基礎知識

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  • マジェスタ仕様の特徴と関係
  • 新型マジェスタと歴代モデルの変遷
  • マジェスタの乗り心地と快適性の評価
  • 18マジェスタとは?世代ごとの違いを解説
  • 中古市場でのマジェスタの人気と価格動向
  • ロイヤル・アスリート、最高峰モデルはどっち?
  • マジェスタの最上級グレードはどれ?装備と特徴を紹介

マジェスタ仕様の特徴と関係

クラウンマジェスタ仕様の特徴と関係

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マジェスタ仕様とは、クラウンシリーズの中でも特に高級志向のモデルであるクラウンマジェスタの特徴を受け継いだ設計を指し、一般的なクラウンロイヤルやアスリートと比較して、マジェスタ仕様にはさまざまな特別装備が搭載され、より快適な乗り心地や高級感を実現しています。

まず、クラウンマジェスタの大きな特徴の一つとして、ホイールベースが延長されている点が挙げられます。これにより、後部座席の広さが大幅に確保され、ショーファードリブンとしての利用に適した仕様になっています。

特に、マジェスタの上級グレードでは、後部座席にオットマン(足置き)が装備され、リクライニング機能や専用のエアコンコントロールが備わるなど、よりラグジュアリーな仕様が特徴です。

また、エンジン性能もクラウンロイヤルやアスリートとは異なり、クラウンマジェスタはV8エンジンを搭載することで、高出力かつ滑らかな走行性能を実現していました。後期モデルではハイブリッドシステムも導入され、環境性能と高級感を両立させたモデルとして進化しています。

一方で、クラウンマジェスタは一般的なクラウンに比べて重量があるため、燃費面では若干劣る点もあります。また、専用設計のパーツが多いので、維持費や修理費が高くなる可能性があることも考慮すべきポイントです。それでも、その豪華な装備と快適な乗り心地は、多くのユーザーにとって魅力的な要素となっています。

新型マジェスタと歴代モデルの変遷

新型クラウンマジェスタと歴代モデルの変遷

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クラウンマジェスタの歴代モデルは、トヨタの高級車市場の動向を反映しながら進化してきました。初代モデル(S140系)は、1991年に登場し、当時のクラウンロイヤルやアスリートとは一線を画す高級モデルとして設計。V8エンジンを搭載し、当時のトヨタ車の中でも最高峰のパワートレインを誇っていました。

2代目(S150系)以降は、さらに洗練されたデザインと装備を搭載し、上級セダン市場での競争力を高め、特に3代目(S170系)では、エアサスペンションの導入や、安全装備の強化が図られ、高級車としての完成度が向上しました。

4代目(S180系)では、環境性能にも配慮した設計となり、排ガス規制に対応するための技術革新が進み、その後、5代目(S200系)では、さらなる静粛性と快適性の向上が図られ、乗り心地の良さが一層強化されました。

そして、最終モデルとなった6代目(S210系)では、クラウンシリーズの中で唯一ハイブリッドモデルのみの展開となり、高級感と環境性能の両立が図られましたが、2018年に生産が終了し、クラウンマジェスタの歴史は一旦幕を閉じることになりました。

今後、クラウンの高級志向モデルがどのように進化していくのかは注目されるポイントですが、クラウンマジェスタが築いてきた「最上級セダン」としての価値は、現在のクラウンシリーズにも受け継がれています。

マジェスタの乗り心地と快適性の評価

クラウンマジェスタの乗り心地と快適性の評価

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マジェスタの乗り心地は、クラウンシリーズの中でも特に快適性に優れており、高級セダンとしての評価が高いです。その理由は、ホイールベースの延長と高性能なサスペンションシステムにあります。

一般的なクラウンロイヤルやアスリートと比較すると、マジェスタは後部座席のスペースが広く、長距離移動でも快適に過ごせる設計になっています。

また、マジェスタにはエアサスペンションが採用されており、路面からの衝撃をしなやかに吸収し、これにより、荒れた道路や段差の多い都市部でもスムーズな走行が可能です。特に最上級グレードでは、電子制御による減衰力の調整機能が搭載され、乗員の快適性を最大限に引き出します。

さらに、遮音性にも優れており、エンジン音や風切り音が抑えられているため、車内は非常に静かです。特に、最終モデルとなるS210系ではハイブリッドシステムが採用され、低速走行時にはエンジン音がほとんど聞こえません。そのため、高速道路でのクルージングや市街地でのゆったりとした走行にも適しています。

一方で、マジェスタのしなやかな乗り心地は、スポーティな走行を求めるドライバーには物足りなく感じることもあります。アスリートのような俊敏なハンドリングは期待できませんが、その分落ち着いたドライブが楽しめるのが特徴です。高級感を求めるユーザーにとっては、マジェスタの乗り心地は非常に魅力的なポイントといえるでしょう。

18マジェスタとは?世代ごとの違いを解説

18クラウンマジェスタとは?世代ごとの違いを解説

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「18マジェスタ」とは、2004年から2009年にかけて販売されたS180系のクラウンマジェスタを指します。この世代は、先代モデルからの大幅な進化を遂げ、走行性能や装備が格段に向上しました。

特に、トヨタのフラッグシップセダンとしての地位を強調するために、高級感のあるデザインと最新技術がふんだんに採用されています。

S180系の大きな特徴は、4.3L V8エンジン(3UZ-FE)の搭載です。このエンジンは、セルシオ(後のレクサスLS)にも採用されていたもので、圧倒的なトルクとスムーズな加速を実現しました。さらに、6速ATの導入により、高速道路での燃費向上と快適なクルージング性能が向上しています。

また、このモデルから電子制御エアサスペンションが標準装備され、乗り心地が大幅に改善されました。路面状況に応じて車高を自動調整する機能を備え、安定感のある走行を実現。さらに、遮音性にも優れ、静粛性の高い車内環境が確保されました。

デザイン面では、フロントグリルの大型化やLEDテールランプの採用など、より洗練された高級感を演出するスタイルになりました。内装には本革シートやウッドパネルが使用され、まさに「トヨタの最高級セダン」としての風格を持っています。

S180系以降、クラウンマジェスタは徐々にハイブリッド化が進み、エコ性能も強化。しかし、18マジェスタはV8エンジンを搭載した最後の純ガソリンモデルとして、今でも根強い人気を誇っています。中古市場でも評価が高く、状態の良い個体はプレミア価格で取引されることも少なくありません。

中古市場でのマジェスタの人気と価格動向

中古市場でのクラウンマジェスタの人気と価格動向

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マジェスタはクラウンシリーズの中でも特に高級志向の強いモデルであり、新車時の価格が高かったことから、中古市場では手頃な価格で購入できるのが魅力です。しかし、世代によって価格帯や人気の傾向が異なります。

例えば、S210系(2013~2018年)の最終型は、ハイブリッド専用モデルとなったことで、燃費性能や環境性能に優れています。そのため、中古市場では高年式の個体ほど人気が高く、価格も200万円台後半から300万円台で取引されています。

一方、S200系(2009~2013年)のモデルは、100万円台後半から200万円程度で流通しており、比較的手頃な価格で入手可能です。

さらに、S180系(2004~2009年)やS170系(1999~2004年)のような旧型モデルは、状態によって価格が大きく異なります。特に、V8エンジンを搭載した18マジェスタは、エンジンの耐久性が高く、走行距離が少ない車両は人気が高いため、価格がやや高めになる傾向があります。逆に、走行距離が10万kmを超える車体は、50万円以下で購入できることもあります。

中古車選びの際には、修復歴の有無やエアサスペンションの状態などをしっかりと確認することが重要で、マジェスタは高級車ゆえに部品代が高く、特にエアサスの修理費用は数十万円かかることもあるため、購入前にしっかりと整備履歴をチェックする必要があります。

ロイヤル・アスリート、最高峰モデルはどっち?

クラウンロイヤル・アスリート、最高峰モデルはどっち?

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クラウンロイヤルとアスリートは、それぞれ異なる方向性を持つモデルですが、どちらが「最高峰」といえるのかは、ユーザーの求める性能によって異なります。

クラウンロイヤルは、快適な乗り心地と上質なインテリアが特徴で、高級感を重視したい人に向いています。特に後部座席の居住性が優れており、運転手付きの車という用途にも適しています。

一方、アスリートはスポーティな走行性能を重視し、より若々しくダイナミックなデザインが特徴です。ハンドリング性能が向上しており、俊敏な走りを求める人には最適なモデルといえます。

総合的に見て、快適性を重視するならロイヤル、走行性能を楽しみたいならアスリートが適しています。どちらを「最高峰」とするかは、用途や好みによると言えるでしょう。

マジェスタの最上級グレードはどれ?装備と特徴を紹介

クラウンマジェスタの最上級グレードはどれ?装備と特徴を紹介

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クラウンマジェスタの最上級グレードは、「GタイプFパッケージ」です。このグレードは、クラウンマジェスタの中でも特に豪華な装備を備え、快適性と高級感を追求した仕様となっています。

最大の特徴は、後席の快適性を極限まで高めた点です。通常の5人乗り仕様とは異なり、GタイプFパッケージでは後席が2名乗車となり、センターコンソールが設置されています。これにより、個別のシート調整や専用のエアコン操作が可能となり、まるで高級リムジンのような快適な空間が提供されます。

また、シートには本革が使用され、上質な乗り心地が楽しめるだけでなく、前後ともにシートヒーターやベンチレーション機能が搭載されています。

さらに、最新の安全装備も充実しており、カメラで前方車両を検知するレーダークルーズコントロールや、プリクラッシュセーフティシステム(衝突被害軽減ブレーキ)などが標準装備されています。

クラウンロイヤルとマジェスタの違いを総括

記事のポイントをまとめます。

クラウンロイヤルとマジェスタは高級志向だが、コンセプトが異なる

マジェスタはホイールベースが長く、後席の快適性を重視

ロイヤルは上品で落ち着いたデザイン、マジェスタは威厳のあるデザイン

マジェスタはエアサスペンションを標準装備し、乗り心地がより滑らか

ロイヤルの標準仕様はファブリックシート、マジェスタは本革仕様が多い

エンジンはロイヤルがV6の2.5L/3.0L、マジェスタはV6の3.5Lハイブリッド

210系マジェスタは2015年のマイナーチェンジでデザインと安全装備を強化

マジェスタは静粛性が高く、長距離移動向き

18マジェスタはV8エンジンを搭載した最後の世代

マジェスタは中古市場で高評価だが、エアサスの維持費が高い

ロイヤルは快適性重視、アスリートはスポーティ、マジェスタは最高級志向

220系クラウンからマジェスタの名称は廃止された

マジェスタの最上級グレードは「GタイプFパッケージ」

クラウンロイヤルのグレードは装備や駆動方式で異なる

マジェスタの歴代モデルはデザインや装備の進化を続けてきた