クラウンの維持費の真実!税金・ガソリン代・保険料の全貌を公開

クラウンの維持費の真実!税金・ガソリン代・保険料の全貌を公開

TOYOTAクラウン公式

クラウンは高級セダンとしての魅力を持ちながら、中古市場でも人気が高い車です。しかし、クラウンの維持費を気にしている方の中には、年間や月々の維持費はどのくらいかかるのか、具体的な費用の内訳が気になる方も多いのではないでしょうか。

また、ガソリン代の平均はどのくらいか、クラウンは維持費が高くて維持できないと言われる理由は何か、知恵袋などでの維持費の実態を参考にすると、実際のコスト感を把握するのにも役立ちます。

特に、大学生など若い世代がクラウンを所有した場合の負担や、クラウンの他のモデルを比較して、どの車種の維持費が安いのかを見ていくと、自分に合ったモデル選びがしやすくなります。

本記事では、クラウンの維持費について詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んで、最適な一台を選ぶための参考にしてください。

記事のポイント

  • クラウンの年間・月々の維持費の目安や内訳
  • 排気量やモデルごとの税金や燃料費の違い
  • 維持費を抑えやすいグレードやハイブリッドのコストメリット
  • 知恵袋の実例や若年層・大学生の維持費シミュレーション

クラウンの維持費はいくら?年間と月々の費用を解説

クラウンの維持費はいくら?年間と月々の費用を解説

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  • 年間の維持費はどのくらいかかる?
  • 月々の維持費の目安と内訳
  • 税金はいくら?排気量ごとの違い
  • ガソリン代の平均はどのくらい?
  • 維持費が高くて維持できないと言われる理由
  • 費用を抑えやすいグレードはある?
  • 知恵袋での維持費の実態とは?

年間の維持費はどのくらいかかる?

クラウンの年間の維持費はどのくらいかかる?

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クラウンを維持するための年間コストは、選ぶグレードや走行距離、運転者の年齢、保険の内容などによって異なりますが、一般的には30万円~60万円程度が目安です。

具体的な内訳を見ていくと、まず、自動車税(種別割)は排気量によって異なり、2000ccクラスで39,500円、2500ccクラスで45,000円、3500ccクラスになると58,000円と増えていきます。さらに、新車登録から13年を超えた車両は重課対象となり、自動車税が約15%増加します。

車検費用は2年ごとにかかるため、年間の負担額を計算するためには2年分の費用を半分にして算出します。一般的なクラウンの車検費用は10万円~15万円(2年分)で、1年あたり5万円~7.5万円と見ておくとよいでしょう。

次に、任意保険料ですが、これは運転者の年齢や等級によって大きく変わります。例えば、21歳以上・ゴールド免許・15等級のドライバーなら年間7万円~9万円程度ですが、18歳の初心者であれば15万円~20万円に達することもあります。

燃料代も大きな維持費の一つです。例えば、年間1万km走行し、ハイブリッドモデル(実燃費16km/L)なら約9万円、ガソリンモデル(実燃費10km/L)なら15万円前後が目安です。

このほか、駐車場代が発生する場合は月1万円~2万円(年間12万円~24万円)、メンテナンス費用として年間5万円~10万円程度を考慮すると、総額30万円~60万円の範囲に収まるでしょう。

月々の維持費の目安と内訳

クラウンの月々の維持費の目安と内訳

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クラウンを所有する際にかかる月々の維持費は、おおよそ2万円~5万円が目安となります。これは、所有するモデルの排気量・燃費性能・使用状況・駐車場の有無などによって変動しますが、以下のような項目で構成されます。

まず、自動車税は1年分を12カ月で割って月額換算すると、2000ccクラスで約3,300円、2500ccクラスで約3,750円、3500ccクラスで約4,800円となります。古いクラウン(13年以上経過)ではこれに15%が加算されるため、もう少し負担が増えることを想定しておきましょう。

次に、車検費用は2年ごとの支払いですが、月々に換算するとおおよそ5,000円~6,500円程度を見積もっておくとよいでしょう。これは法定費用や基本整備料などを含めた金額です。

任意保険は年齢や契約内容によりますが、一般的に月6,000円~15,000円ほどがかかります。若年層(18~20歳)の場合は事故リスクが高いため、月2万円以上となるケースもあります。

そして、毎月のガソリン代ですが、走行距離1,000kmを想定し、ハイブリッド車(実燃費16km/L)の場合は約7,500円、ガソリン車(実燃費10km/L)の場合は約12,000円~15,000円程度となります。プレミアムガソリン仕様の車種では、さらに燃料コストが増加することも考慮しなければなりません。

さらに、駐車場代が必要な場合は、地域によりますが月1万円~2万円ほどがかかるため、これも月々の維持費として考慮する必要があります。

また、オイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費用も発生するため、これらを含めると月額2万円~5万円が妥当なラインとなります。

税金はいくら?排気量ごとの違い

クラウンの税金はいくら?排気量ごとの違い

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クラウンの税金の金額は、主に「自動車税(種別割)」と「自動車重量税」の2種類で決まります。これらは排気量や車両重量、年式によって異なるため、購入前に把握しておくことが大切です。

まず、自動車税(種別割)は排気量に応じて設定されており、以下のようになっています。

  • 2000ccクラス(ARS220など):39,500円/年
  • 2500ccクラス(AZSH20など):45,000円/年
  • 3500ccクラス(GWS224など):58,000円/年

しかし、新車登録から13年以上が経過すると、自動車税は約15%増加します。例えば、2500ccクラスのクラウンなら、51,700円へと上がるため、型落ちモデルを選ぶ際には注意が必要です。

次に、自動車重量税ですが、これは車両重量と年式によって変わります。たとえば、クラウンの標準的な重量(約1.6t~1.8t)における重量税の目安は以下の通りです。

  • 新車登録後~13年未満:24,600円(1年あたり12,300円)
  • 13年経過後:34,200円(1年あたり17,100円)
  • 18年経過後:37,800円(1年あたり18,900円)

このように、年数が経過すると重量税も上昇するため、長く乗り続ける場合は維持費が高くなることを考慮する必要があります。

ガソリン代の平均はどのくらい?

クラウンのガソリン代の平均はどのくらい?

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クラウンのガソリン代は、燃費性能や走行距離によって大きく変動しますが、月々1万円~1万5,000円、年間では10万円~15万円程度が目安です。

まず、クラウンの燃費を確認すると、ガソリン車(ターボ付き含む)は10km/L前後、ハイブリッド車は16km/L前後となっています。この燃費に基づき、年間1万kmを走行した場合の燃料代を計算すると以下のようになります。

ガソリン車(10km/L)は、年間1,000Lのガソリンが必要 → 約15万円(ハイオク150円/L)。ハイブリッド車(16km/L)は、年間625Lのガソリンが必要 → 約9.4万円(レギュラー150円/L)。

また、使用燃料にも違いがあります。クラウンのガソリンモデル(2Lターボや3.5L)はハイオク仕様が多く、レギュラーよりも10~15円/Lほど高くなるため、その分のコストも考慮する必要があります。

さらに、走行距離が増えるほどガソリン代も比例して上がるので、長距離運転が多い人は年間の燃料コストが20万円を超えることもあります。

維持費が高くて維持できないと言われる理由

クラウンの維持費が高くて維持できないと言われる理由

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クラウンは高級セダンの代表格として知られていますが、「維持費が高い」「維持できない」といった意見を耳にすることも少なくありません。その主な理由は、燃費の悪さ・税金の高さ・任意保険料の負担・メンテナンスコストの増加にあります。

まず、燃費に関してですが、クラウンは排気量が大きいため燃費性能がそこまで良くありません。特に、ガソリン車の実燃費は10km/L前後にとどまるため、年間1万km走行すると約15万円の燃料代がかかります。

これに対し、ハイブリッドモデルは燃費が向上しているものの、長距離を走る人でないとガソリン代の節約効果を実感しにくいでしょう。また、クラウンの自動車税は排気量によって大きく変わり、任意保険も維持費がかさむ要因です。

最後に、メンテナンスコストですが、クラウンは高級車ゆえに純正部品や修理費用が一般的な大衆車よりも高額になります。特に、古い型のクラウンでは部品の供給が少なくなり、修理代が予想以上に高くつくこともあるため、維持が難しいと感じる人が多いのです。

費用を抑えやすいグレードはある?

クラウンの費用を抑えやすいグレードはある?

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クラウンの維持費を抑えるには、燃費性能の高いグレードや税金負担が少ないモデルを選ぶことが大切です。基本的に、排気量が大きいほど自動車税や燃料代が高くなるため、できるだけ小排気量のエンジンを搭載したモデルを選ぶのがポイントです。

まず、比較的費用を抑えやすいのは、2.5Lハイブリッドモデルです。例えば、15代目クラウン(220系)には2.5Lのハイブリッド仕様(AZSH20型)があり、燃費はWLTCモードで20.0km/Lと優れています。

これにより、年間1万km走行する場合でも燃料代は7万円前後と、大きく節約でき、エコカー減税の適用を受けることで自動車税が最大75%軽減され、年間11,500円程度に抑えられる点も魅力です。

一方で、2.0Lターボエンジン搭載のARS220型も維持費が比較的安価な部類に入ります。ターボ車ではありますが、排気量が2.0Lのため自動車税は39,500円と抑えられ、燃費も10.4km/Lと比較的良好です。ただし、ハイオク仕様のため、ガソリン代はやや高くなる点に注意が必要です。

逆に、維持費が高くなりがちなのは、3.5LのクラウンマジェスタやGWS224(3.5Lハイブリッド)です。これらは高級志向のモデルであり、燃費は10km/L以下であることが多く、燃料代や税金がかなり高額になります。購入時の価格が安くても、維持費を考えると慎重な判断が求められます。

維持費を抑えたいなら、2.5Lハイブリッドモデルや2.0Lターボモデルが最適でしょう。税金・燃料代・メンテナンスコストを総合的に考えると、バランスが取れているため、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

知恵袋での維持費の実態とは?

クラウンの知恵袋での維持費の実態とは?

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Yahoo!知恵袋には、クラウンの維持費についての質問が多数投稿されており、実際に所有している人のリアルな声を確認できます。その多くが「維持費が想像以上に高かった」という内容であり、特に若年層の保険料や燃料代の負担が重いと感じている人が多い傾向にあります。

例えば、18歳でクラウンを購入しようとした人の質問では、年間維持費の試算として自動車税45,400円、重量税37,800円、任意保険138,180円、ローン120,000円、ガソリン代120,000円、車検代23,500円(年間換算)で、合計532,070円(月々約44,000円)と試算されていました。

しかし、実際の回答を見ると「任意保険がもっと高額になる可能性がある」「タイヤ代や修理費も考慮すべき」「ローン12万円ではまともなクラウンは買えない」といった指摘があり、18歳の任意保険料は車両保険込みで年間20万円を超えることもあるため、当初の想定よりも高額になる可能性が高いのです。

また、「中古のクラウンは購入時は安いが、修理費が高くつくことがある」という声もあります。クラウンは部品交換の頻度が高くなりがちで、故障時の修理費が思ったよりもかかるケースが多いことが、維持費の負担を重くする一因となっています。

クラウンの維持費のモデル別比較!若者でも維持できる?

クラウンの維持費のモデル別比較!若者でも維持できる?

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  • 18歳・19歳・20歳の維持費シミュレーション
  • 大学生でも所有できる?維持費のリアル
  • 220系と200系の維持費の違いを比較
  • アスリートとロイヤルサルーン、維持費が安いのは?
  • スポーツ・クロスオーバー・エステート・マジェスタを比較
  • ハイブリッドは本当に維持費が安い?
  • 型落ちモデルの維持費はどれくらい?

18歳・19歳・20歳の維持費シミュレーション

18歳・19歳・20歳のクラウンの維持費シミュレーション

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クラウンの維持費は年齢によって大きく変わります。特に、18歳・19歳・20歳の若年層は任意保険料が高額になるため、車両価格だけでなく年間の維持費をしっかり把握することが重要です。

例えば、排気量2500ccのクラウン(ハイブリッド含む)を所有した場合の年間維持費は、以下のようになります。

項目 18歳 19歳 20歳
自動車税 45,000円 45,000円 45,000円
重量税 16,400円 16,400円 16,400円
車検費用(年換算) 50,000円 50,000円 50,000円
自賠責保険 10,775円 10,775円 10,775円
任意保険 200,000円 180,000円 150,000円
燃料代(年間) 120,000円 120,000円 120,000円
合計 442,175円 422,175円 392,175円

18歳では年間44万円以上、19歳で42万円、20歳で39万円以上の維持費が必要となります。特に、18歳の任意保険料は年間20万円を超えることが一般的であり、ここが維持費の大部分を占めるのです。そのため、クラウンを購入する際は、保険料を最も重視して予算を組むことが大切です。

大学生でも所有できる?維持費のリアル

大学生でもクラウンを所有できる?維持費のリアル

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クラウンは高級車のイメージが強いため、「大学生でも所有できるのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。結論から言うと、大学生でもクラウンを所有することは可能ですが、経済的な負担が大きいため慎重に検討する必要があります。

まず、クラウンの年間維持費は約30万円~60万円と幅広く、車種や年式、グレードによって異なります。特に、燃料代・任意保険・税金・車検費用が主な出費となります。例えば、ハイブリッドモデルであれば燃費が良くガソリン代は抑えられますが、排気量の大きいガソリンモデルでは年間の燃料費だけで15万円以上かかることもあります。

また、大学生の場合、任意保険料が非常に高額になる点に注意が必要です。20歳以下の保険料は年間15万円~20万円に達することがあり、これが維持費を圧迫する最大の要因となっています。

さらに、駐車場を借りる必要がある場合、月1万円~2万円が追加でかかり、地方の大学生で実家に駐車スペースがある人と、都市部の大学生では負担額に大きな差が出るでしょう。

結果として、大学生でもクラウンを維持することは可能ですが、生活費や学費とのバランスを考え、経済的な余裕がある場合に限られるといえます。購入を検討する場合は、維持費を抑えられるハイブリッドモデルや排気量の小さいグレードを選ぶことがポイントとなるでしょう。

220系と200系の維持費の違いを比較

クラウン220系と200系の維持費の違いを比較

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クラウンの200系と220系では、性能やデザインだけでなく、維持費にも違いがあります。一般的に、最新の220系の方が燃費が良く、税制面でも優遇を受けやすいので維持費が抑えられる傾向にあります。一方で、200系は中古市場での車両価格が安く、初期費用を抑えたい人には向いているといえます。

まず、燃費に関してですが、220系(2.5Lハイブリッド)のWLTCモード燃費は約20km/Lとされ、ガソリン代を節約しやすいのが特徴です。年間1万km走行すると仮定すると、ガソリン代は約7万円程度に収まる計算になります。

これに対して、200系(2.5Lガソリン車)の実燃費は約10km/L前後で、年間のガソリン代は14万円程度と、倍近い差が出ます。

次に、税金の面では、220系のハイブリッドモデルはエコカー減税の対象となり、初年度の自動車税が75%減額され、年間11,500円程度で済むこともあります。一方、200系は減税の適用を受けられず、排気量2.5Lで年間45,000円の税負担が発生します。

メンテナンス費用についても違いがあります。220系は比較的新しいモデルであり、部品供給が安定しているので、修理費が比較的抑えられます。一方、200系は年式が古く、部品の劣化や交換頻度が増え、維持費が高くなりやすいのがデメリットです。

総合的に見ると、長期的な維持費を抑えたい場合は220系のハイブリッドモデルが有利です。一方で、初期費用を安く抑えたいなら200系の中古車を選ぶのも一つの方法ですが、燃費の悪さや修理費のリスクを考慮する必要があります。

アスリートとロイヤルサルーン、維持費が安いのは?

クラウンアスリートとロイヤルサルーン、維持費が安いのは?

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クラウンにはスポーティな「アスリート」と、上質な乗り心地を重視した「ロイヤルサルーン」という2つのグレードがあります。どちらを選ぶかによって、維持費に違いが出るため、コストを抑えたい人は慎重に選ぶ必要があります。

まず、燃費面では、ロイヤルサルーンの方が若干燃費が良い傾向にあります。アスリートはスポーティな走行性能を重視しており、加速力やパワーを重視したエンジン設定のため、燃料消費が多くなることが特徴です。

例えば、同じ2.5Lエンジン搭載モデルでも、アスリートの実燃費が約9km/L前後なのに対し、ロイヤルサルーンは10km/L以上のことが多く、年間のガソリン代で数万円の差が出ることもあります。

税金面では、同じ排気量なら両者の違いはほとんどありません。ただし、アスリートには3.5Lの大排気量モデルも存在するので、この場合は税金や燃料代が大幅に高くなる点に注意が必要です。

また、メンテナンスコストの違いも見逃せません。アスリートは足回りがスポーツ仕様になっているので、タイヤやブレーキパッドの交換頻度が高く、ランニングコストがかかることがあります。一方、ロイヤルサルーンは快適性重視の設計であり、部品の消耗が比較的緩やかで、長期的なメンテナンスコストはやや抑えられる傾向にあります。

維持費を抑えたい場合は、ロイヤルサルーンの2.5Lモデルを選ぶのが最もコストパフォーマンスが高いといえます。一方で、走行性能を求めるならアスリートを選ぶのも良いですが、その分維持費は増えることを覚悟する必要があります。

スポーツ・クロスオーバー・エステート・マジェスタを比較

クラウンスポーツ・クロスオーバー・エステート・マジェスタを比較

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クラウンにはさまざまな派生モデルが存在し、それぞれの特性によって維持費が異なります。今回は、「スポーツ」「クロスオーバー」「エステート」「マジェスタ」の4モデルについて、維持費の特徴を比較していきます。

「クラウン スポーツ」は走行性能に特化したモデルであり、エンジン性能が高く燃費は劣る傾向にあります。特に、ハイパフォーマンス仕様のモデルではハイオク指定のものが多く、燃料代が高くなりがちです。また、スポーツ仕様の足回りは交換頻度が高いので、メンテナンス費用がかかる点もデメリットです。

「クラウン クロスオーバー」はSUVスタイルのセダンであり、比較的新しいモデルのため燃費性能は向上しています。特に、ハイブリッド仕様のモデルでは実燃費が15km/L以上のものもあり、維持費は比較的抑えやすいです。

「クラウン エステート」はワゴンタイプのモデルで、荷物の積載量が多い点が特徴です。ただし、車体が大きくなることで重量税やタイヤ交換費用が高くなることがあり、維持費はセダン型よりも若干高くなる傾向にあります。

「クラウン マジェスタ」は、高級志向のモデルで、排気量が大きく自動車税や重量税が高額です。ハイオク指定が多く、燃費も10km/L以下の車種が大半を占めます。加えて、通常のクラウンより販売台数が少なく、部品交換コストが割高になりやすい点も維持費が高くなる要因です。

どのモデルも一長一短があるため、使用目的や予算に合わせて選ぶことが推奨されます。維持費を抑えたいならクロスオーバーのハイブリッド仕様が有利ですが、走行性能を重視するならスポーツも良いでしょう。一方で、マジェスタやエステートは、維持費を気にせず長く乗る覚悟がある人向けのモデルといえます。

ハイブリッドは本当に維持費が安い?

クラウンハイブリッドは本当に維持費が安い?

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ハイブリッド車は「燃費が良い」「維持費が安い」と言われることが多いですが、実際にクラウンのハイブリッドモデルは本当に維持費を抑えられるのでしょうか?

結論から言うと、燃費性能の良さからガソリン代は大幅に節約できますが、その他の維持費まで必ずしも安いとは限りません。

まず、ハイブリッドの最大のメリットはガソリン代の節約です。例えば、クラウンのハイブリッドモデル(2.5L)の実燃費は約16km/L前後とされており、年間1万kmを走行した場合、ガソリン代は約7万~8万円程度に抑えられます。

一方、ガソリン車のクラウン(2.5L)は実燃費が約9km/L前後なので、年間のガソリン代は約12万~14万円かかる計算になります。これだけを見ると、ハイブリッドの方が年間5万~7万円ほどガソリン代を節約できるのは間違いありません。

しかし、ハイブリッド車はエコカー減税の恩恵を受けることができるため、新車購入時や初年度の税金負担が軽減されることが多いですが、長期間所有した場合、バッテリーの交換費用が発生する可能性があります。

ハイブリッドのバッテリー交換費用は車種によりますが、20万円~40万円程度の高額な出費となるケースもあり、これがガソリン車と比較した際のデメリットになり得ます。

また、車両価格自体もハイブリッドモデルの方が高く設定されており、ガソリン代の節約効果を得るためには、ある程度長期間乗り続けることが必要です。短期間の所有で売却を考えている場合は、車両価格の差額を燃費の節約だけで回収するのが難しくなることもあります。

結果として、クラウンのハイブリッドはガソリン代を大幅に節約できる一方で、バッテリー交換費用や車両価格の高さを考慮すると、必ずしもすべての維持費が安いわけではないということになります。長期的に乗り続ける予定であればコストメリットが出やすく、走行距離が多い人ほどお得になると言えるでしょう。

型落ちモデルの維持費はどれくらい?

クラウンの型落ちモデルの維持費はどれくらい?

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クラウンは中古市場で多くの型落ちモデルが流通しており、新車よりも安価で購入できるのが魅力です。しかし、型落ちモデルを選ぶ際には、維持費がどの程度かかるのかを理解しておくことが重要になります。特に、税金・燃費・メンテナンス費用の3つが維持費に大きく関わるポイントです。

まず、税金についてですが、車の初年度登録から13年・18年を超えると税額が上がる仕組みになっています。例えば、2.5Lエンジンを搭載したクラウンの場合、通常の自動車税は年間45,000円ですが、13年超えで51,700円、18年超えで58,600円と増額されます。

また、自動車重量税も同様に、古い車ほど税額が高くなり、新車登録から13年経過で16,400円→22,800円、18年経過で25,200円に上がるため、型落ちモデルでは税負担が増える点に注意が必要です。

次に、燃費の問題があります。クラウンの旧型モデルは新型よりも燃費性能が劣るので、年間のガソリン代が増加する傾向にあります。例えば、200系クラウン(2.5Lガソリン車)の実燃費は約9km/L前後であり、年間1万km走行すると約14万円のガソリン代がかかります。

一方、最新の220系ハイブリッドモデルは実燃費が約16km/Lで、ガソリン代は7万~8万円程度に抑えられるため、年間で5万円以上の差が出ることになります。

さらに、メンテナンス費用の増加も型落ちモデルのデメリットです。経年劣化により、ブレーキパッド・タイヤ・バッテリー・オイル交換などの消耗品の交換頻度が増え、新型車と比較すると維持費がかさむケースが多いです。特に、型落ちクラウンは電子制御部品が多く、故障時の修理費用が高額になるリスクもあります。

一方で、型落ちモデルのメリットとしては、中古市場での車両価格が大幅に下がり、初期投資を抑えられる点が挙げられます。例えば、15代目クラウン(220系)の新車価格は500万円以上ですが、型落ちした200系クラウンなら100万円~200万円で購入できることもあり、初期費用を抑えたい人には適しています。

結果として、型落ちモデルは購入費用が安いものの、税金・燃費・メンテナンス費用が高くなる傾向があるため、長期的な維持費を考慮して選ぶことが大切です。初期費用を抑えつつ、できるだけ新しい年式のものを選ぶことで、維持費を最小限に抑える工夫が求められます。

クラウンの維持費について総括

記事のポイントをまとめます。

クラウンの年間維持費は30万円~60万円程度

月々の維持費は2万円~5万円が目安

自動車税は排気量に応じて39,500円~58,000円

13年以上経過した車は自動車税・重量税が増額

車検費用は年間5万円~7.5万円ほどかかる

任意保険は年齢や等級で大きく異なり、若年層は高額

ガソリン車の燃費は10km/L前後、ハイブリッドは16km/L前後

月々のガソリン代は7,500円~15,000円程度

維持費が高い理由は税金・燃費・メンテナンスコストの高さ

2.5Lハイブリッドモデルは燃費が良く維持費を抑えやすい

220系は燃費が向上し、200系より維持費が安い傾向

アスリートはスポーティ仕様で燃費が悪く維持費が高め

クロスオーバーはSUVタイプで燃費が良く維持しやすい

型落ちクラウンは購入費用が安いが税金や修理費が高くなりがち

知恵袋では保険料や修理費の高さに関する相談が多い